素浪人シリーズいろいろ(一) 第一回目のテーマは、知ってる人は知ってることばかり、でも懐かしい 
素浪人シリーズ、始まり、始まり〜!(兵庫も始まれ〜!)
「素浪人シリーズ」のDVD・ビデオ復刻 同サントラCD ソノシート TV版「柳生武芸帳」DVD化を「たのみこむ」(byタンバリンマン様)
●「素浪人月影兵庫(’07年3月〜12月 於:東映ch)」の次回放送時に1話でも多くの欠番を!と願い、「兵庫よ、すべてを見たかった!


1 それは、1965年10月19日に始まった

東映剣戟スター・近衛十四郎さん、同、二枚目俳優・品川隆二さんのコンビで始まった。
全部で4シリーズ。
いずれも、悪を懲らしめ、弱きを助けながら、旅から旅の、毎回完結物語。



「素浪人 月影兵庫」
 (1965年10月19日〜1966年4月12日、1967年1月 7日〜1968年12月28日)


素浪人・月影兵庫と、旅ガラス・焼津の半次が、男二人の気ままな旅を続ける中で、弱きを助け強きをくじく明朗道中もの。
はじめはまじめ路線、回が進むにつれ、兵庫と半次の軽妙なセリフのやりとりが人気となり、第二シリーズからは、兵庫の猫嫌い、半次のクモ嫌いが加わり、さらにコメディー傾向・人情ものが増す。

第二シリーズから始まった地方ロケは、高視聴率(常に20%を保つ)に喜んだスポンサーからのご褒美で、そのため、第一シリーズでは、中仙道を歩いているが、第二シリーズから、道をはみだし、九州、北海道へも。

「水戸黄門」のようなおきまりのパターンはなく、ドラマの冒頭から、いきなり斬り合いのシーンも登場し、鬼気迫る場面の連続ということもしばしば、また、兵庫と半次の掛け合いで、おもしろおかしく終わった事もあった。

「素浪人 花山大吉」   (1969年1月4日〜1970年12月26日)

人気を博した「月影兵庫」の続編として制作された剣豪弥次喜多道中記。より楽しく軽妙酒脱な時代劇を目指した。
前作のラストで月影兵庫と別れ、意気消沈した焼津の半次は、ある宿場で兵庫そっくりの男・花山大吉と出会う。
大吉は兵庫以上にすごい男、と半次はすっかり惚れ込んで、大吉とのコンビを組んで気楽な旅を開始する。

大吉はシャックリが止まらなくなったり、おからを肴に酒を飲むのが大好きで、酒が入るととたんに品が悪くなる。
その他、珍妙な癖を持ってはいるが、剣は兵庫をしのぎ鉄扇攻撃も加わって、大立ち回りは前作以上の迫力を見せ、兵庫同様の人気を得た。

「素浪人 天下太平」   (1973年4月5日〜同年9月27日)

素浪人シリーズ第3弾。近衛十四郎演じる天下太平は、誰にも自由を拘束されない素浪人の身。
滅法腕は立つが、よっぽどの極悪非道人を相手にするとき以外は、峰打ちで相手の抵抗を弱めるだけ。
ただし、旅の発端となった、たまった多額の酒代をとりたてるために追ってくる江戸っ子芸者お仙だけが唯一の弱み
少々ドジな、一本どっこのうづ巻の勘太が今回の相棒。また、アニメで合成された小鳥が、視聴者の声を代弁。

「いただき勘兵衛旅を行く」(1973年10月4日〜1974年3月28日)

近衛十四郎主演の剣と笑いの娯楽時代劇。近衛の役は今度は月田勘兵衛という体制派、徳川幕府の隠密巡察使
勘兵衛は大酒飲みのケンカ好き
とても財布を持たせられないと町娘のお紺が管理人として同行、さらに勘兵衛の行動を監視する自称旅ガラスの仙太、さらに彼らを監視し、動向を江戸に知らせる貧乏神
タイトルの”いただき”は視聴率を”いただき”という意味。




2 レギュラーは以下の通り ()内は役名


「月影・・」    近衛(月影兵庫)  品川(焼津の半次)

「花山・・」    近衛(花山大吉)  品川(焼津の半次)     南弘子(お咲、第79話より)

「天下・・」    近衛(天下太平)  佐々木剛(うづ巻の勘太) 加茂さくら(御坊のお仙

「いただき・・」  近衛(月田勘兵衛) 目黒祐樹(仙太) 江夏夕子(お紺) 吉田義夫(貧乏神
    



3 主人公には、ユニークなキャラクター設定


その昔、正義の味方といえば、ひたすら強くかっこよかった。弱点を見せるなど考えられなかった。
ところが、ここのヒーローたちは、そうではなかった。
下手すれば幻滅の、意外な
苦手、かっこよさとは裏腹のクセ。そんなのがどんどん出てくる、これがもう、たまらない魅力なのだ。

一番記憶に残るのは、兵庫大吉、半次だ。

兵庫の苦手は(第二シリーズから)。猫と見るとどんなかわいい子猫でもだめ。鼻にかかった声と共に、へっぴり腰で逃げる。
これが、たいてい具合悪く、悪者を片づけたあとの一番いい場面や、さぁ、これから!というときなのだ。
大吉の変わったクセは、シャックリ。びっくりすると出てくる。ひょうたんの酒を飲むとなぜか、ピタリと止まる。
(ちなみにヒョウタンには金文字で「」とある) 大好きなおからのない居酒屋は、「けしからん」と怒る。

半次
苦手クモも、いまだに語り草だ。
クモが目の前にぶら下がると、「ぎゃ〜!く、くも、くも」と、派手に騒ぎへたり込む。

しかし、ここだけの話(?)、生まれたときから苦手だったと言ってはいるが、兵庫の苦手と同じで、これも、第二シリーズから。
第一シリーズでは、この苦手がないどころか、半次が床下からクモの巣を顔に引っかけながら出てくる場面さえある。

ほかにも兵庫は、考え事をするとき、顔のそばでクルミをゴリゴリやるクセがある。(ちなみにクルミは旦那の中で大吉だけもってない)
クルミが大写しになったりして、兵庫=クルミの印象がかなりある。クルミはたいてい指に絡ませて、持っている。
また、片袖をめくり上げていることがよくある。

半次は、一件落着したとき、兵庫に「やったね、旦那」というのが口癖。
よく、あごを引いて口をとがらせて、意地っ張りそうに目だけぎろっと見上げる。
   
太平の苦手は、お仙。お節介なお仙は、自分の手に負えない事件を抱え込んだとき、太平旦那に手伝わせようとしたり、一件落着して旦那がほっとしているときに、太平を小突いて、忘れていた借金の催促をするからだ。
太平は自分にしか聞こえない小鳥の声と話していて、よくお仙から「また旦那の独り言が始まった」とあきれられる。

勘太は、「止めてくれるなお仙さん、なぜか勘太の血がさわがあ」と、かっこはつけるのだが、いつも失敗。

勘兵衛の苦手は貧乏神。酒を2本以上飲もうとすると現れて、勘兵衛をいさめる。そうすると勘兵衛はひどく怖がり物陰に隠れる。
なんでも、小さい頃、丸笠の坊主にさらわれて、こっぴどい目に遭ったのがことの始まりとか。

これもクセといえるのか、仙太は、美人に目がない。美人が現れるとすぐにモーションをかけるプレイボーイを自負する。
しかも、大の甘党。酒は飲めないので、居酒屋で旦那に付き合うときは団子やおでんをたのむ。


さらには、
性格だって、その辺の人間並み、可もあれば不可もある。けっして堅ッ苦しいヒーローではなかった。


兵庫は、困った人を助けるのをいとわない。これはまぁ、どの「正義の味方」にも言えることだ。
が、少々品がよくない。鼻毛を抜いたり、胸に手を入れてかいたり、今でいうおじんくさい仕草だが、なぜか兵庫だときさくな個性になる。
士農工商などという身分制度を面倒くさく思っているし、気楽な素浪人だから、相手が誰であろうと言葉遣いも荒い。
お姫様から「もっと優しくできないのですか」とびっくりされたこともあった。

大吉は、普段は兵庫より上品で、料理についての講釈はなかなかのもの。だが、おからを肴に酒を飲むととたんにガラが悪くなる
相談屋を商売としているが、誰彼なく相談料を取るわけでもないので、あまり儲かってないかも。

半次曲がったことが大嫌いな正義漢の一本どっこ。自分のキセルと刀でさえ、まっすぐ作らせている。
道中、曲がったものを見ると、それが重い石の地蔵さまであろうと、人様のものであろうと、ついつい直してしまう。
(それが元で、いざこざに巻き込まれたりもする)
何でもとことんだから、賭場でもとことんやる。着物まで賭けて、負けて裸で出てくることもある。
(半次のメークアップ、髪型の兵庫〜大吉の変化についてはここに)

太平は人助けの話を持ち込んだお仙に借金の催促で脅され、ようやく腰を上げることがよくある。が、一旦関わると、とことんやる。

勘兵衛は巡察使という役目柄、諸国の大名の動静の異常に対応し、それを鎮めるのが仕事だが、勘兵衛流で。
たとえ御法度であっても、見過ごすべきは見過ごす。ちょっと太平に似てるかも。
   

ついでに、高札に掲げられた人相書では
兵庫
身長5尺6寸(約170cm 大吉、太平、勘兵衛も、もちろん同じだろう)、42〜3才。半次は5尺7寸(約173cm)で27才。

大吉は、半次の弁によると、年は40過ぎで大柄(第2話)。 大吉と旅している頃の半次は、30歳を超えている(第71話)。

太平は、インタビュー(スターのお宅訪問?)によると30代後半〜40代前半らしい。

で、も一つ、キャラではないが、旦那の
ファッション。いずれも袴姿だが、白黒時代からカラーへと、時代の流れが感じられる。

兵庫・第一シリーズでは、薄茶系(グレー?)の着物に黒色系の袴(波のような模様の織りがある生地)と、黒色系に薄茶の袴(ちょっと毛羽立った生地)の2パターン。
黒の方には背中に、ボロボロにつぶれた家紋が付いている。
第二シリーズでは、背中に「」、右胸と左袖に「」、左胸と右袖に「」。袖が、腕の先の方で接ぎになっている。
(兵庫の衣装については、素浪人ばなし「月影の巻 34話」に、おもしろいお話をいただいてます!)

第一シリーズ前半の兵庫は前髪が左の額にたれかかっている。刀を振ると、前髪が揺れる。それ以降は、元気よくはねた感じ。
(第一シリーズのマゲと履き物について、素浪人ばなし「月影の巻 第9話 事実上の第一話は?」に、詳しい&面白いお話をいただいています!)
第一シリーズはまじめ路線、第二シリーズではコメディー調を意識してのことだろうか?

大吉の着物は、黒い襟のついたグレーの着物で、背中に「」、右袖に「」、左袖に「」の字がついている。袴は明るい茶
前半、まだ白黒の番組のころは、白っぽい襟のついた濃い色の着物の時もあり、第二シリーズの兵庫のものと似ている。
太平のも、黒い襟にグレーの着物明るい茶の袴。背中に「」の字。
大吉太平も、兵庫に引き続き、元気のいい髪型!

勘兵衛の着物は、背中に黄色の三日月の中に赤文字で「」。着物の所々に星をイメージしたと思われる小さな斑点があり、その星が白色のものと黒色のものと二着ある。は太平と同じ明るい茶色で、着物もグレー系
勘兵衛は、唯一人マゲがない!ちょうど医者のおかっぱの髪型でうしろ髪が外にはねているような総髪。それに眉がちょっと細い。


そして、兵庫も、大吉も、太平も、勘兵衛も、一貫してみな大酒のみだ。

それでも兵庫の頃は飯を食うシーンと飲むシーン、五分五分くらいだが、大吉太平勘兵衛に至っては、喰ってるより飲んでる方が圧倒的に多い。
いや、喰ってんだろうか?どうも、この酒飲みの志向は、シリーズが新たまるたびに深まって行ったようだ。
最初は上品に飲んでいた大吉も、シリーズを追うにつれ、おからがないときでも、ごくごくと喉を鳴らせて飲むようになる。
太平はいつもなけなしの金で飲んでいると、、つけ馬のお仙に、酒代の借金を催促され、あわてて言い訳する。
勘兵衛も、お紺や貧乏神に、飲み過ぎを厳しく見張られている。そのつらさがますます酒への思いを駆り立てる。
    

これらのユニークなキャラクターが、それまでの時代劇の”かっこいい正義の味方”と違い、親しみをもって受け入れられた。
しかも、強いのなんのって!!


旦那衆は4人とも滅法腕が立つ。
兵庫十剣無統流の達人で、上段霞斬りを得意とする。グッと足を開き、胸より上のあたりで、シュッシュッと左右に刀を素早く振る。
小柄の名手で、30間先の目的物をも射止める。どんな姿勢でもコントロール抜群。槍も凄腕の、十剣無統流(これはまれらしい)。

大吉は、
(小野派?)一刀流。兵庫よりさらに腕が立つという触れ込みで、鉄扇を脇に差している。

太平になると余裕で悪者退治しているように見える。
不意をうってクルミを投げ、相手の刀や鉄砲を落とす。半分抜いた刀で受け、そのまま抜いて斬る。素早いからこそ、できる芸当。
鉄扇で相手の刀をうけることもある。

勘兵衛クルミは、さすが、素浪人とは違う。紫色の付。鉄扇も持っている。
腕っぷしはやはり強いが、巡察使という役目がらか、斬るのは最後の手段といった方針のようだ。

さ〜あ!兵庫の小柄(こづか)が飛ぶぞ!大吉のホームラン斬りだ!太平の、勘兵衛の鉄扇が相手の剣を受けるぞ!クルミが飛ぶぞ!
口をむんと結んだ旦那は、言っても聞かない悪者を、睨みつけながら、ばったばったとなぎ倒す。
そのチャンバラの、型の決まること!スピードのあること!力強いこと!観ている方もスッとする。

相棒はまぁ、シリーズやキャラクターによって、強かったり弱かったりだった。

まず、旦那方に勝るとも劣らぬ人気の相棒、半次
つっぱりの性格のせいで、シリーズの中で一番対等に近い関係で旦那と接しているし、旦那とケンカもする。
ヤクザ剣法で、へっぴり腰だが、結構強い
旦那が大物をやっつけている間に、小物を担当する事が多い。はじめから旦那に助けを求めることは意地でもしない。

勘太も半次と同じく一本どっこの旅ガラスだが、こちらは威勢がいいだけで、なかなか腕がついてこない。
「旦那ぁ〜」と助けを求めるので、一大事の時には、旦那に「お前は来るな」とか、「邪魔するな」とか言われ、ふくれっ面になる。
サウスポーで刀を収めるのが決まるとカッコいいが、決まらないと自分の足に刺さったりする。

お仙姉御は、色っぽく悪人をやっつけるが、結構強い。

もともと与力の仙太は腕が立つ。(そのため勘兵衛に、目付だと疑われているが、あくまでも旅ガラスで通している。)
刀を使うよりまず、手ぬぐいをぶんぶん回して相手を叩く。
お紺は時々悪人退治に加勢をするが、勢いに乗って、相手を倒したりすることもある。
貧乏神も、見えないように加勢することがあるが、それよりも、影から情報を提供し、勘兵衛らに及ぼす力のほうが大きい。




 主題歌?聴けますよ!


「月影・・」の主題歌、「浪人ひとり旅」
「花山・・」の主題歌、「浪人まかり通る」
いづれも、北島三郎さんのCD、「股旅演歌全曲集」に収曲。
「浪人独り旅」は、「青春のかけら テレビドラマ主題歌コレクション」(クラウンレコードにも収曲。
「栄光の東映テレビ映画〜懐かしのテーマ大全集」(廃盤)にも、オープニングの斬り合いシーンと主題歌(歌無し)が入っていた。

「天下・・」の主題歌、「ひとり旅」
ビクターファミリークラブ「テレビ主題歌ヒット・シングルズ」第5巻か、
「テレビ時代劇主題歌コレクション」(キングレコード)に収曲。

「浪人まかり通る」「浪人独り旅」 「居酒屋小唄(「月影・・」挿入歌)」「ひとり旅」は、
時代劇・チャンバラ テーマ曲・主題歌集「チャンバラ万歳!」(テイチクエンタテイメント)15750円(税込み)CD6枚組に収録されている。

「いただき勘兵衛・・」の主題歌、目黒祐樹さん「はみだし野郎の唄」(ソニー)は、「ちょんまげ天国〜TV時代劇音楽集〜」に収曲。

「月影・・」、「花山・・」、「天下・・」、「いただき勘兵衛・・」の全部を網羅した「ちょんまーじゅ」(SONY MUSIC DIRECT)2310円(税込み)が、’06年11月末に発売された。(関係する28曲目〜35曲目の内容は以下の通り)
28:第1シーズンのオープニングの斬り合い時の効果音と,オープニングをベースに,よく番組終了時にかかる曲
29:オープニングをベースに,ちょっとコミカルな曲(聞いたことがないのですが,多分第2シーズンのもの)
30:オープニングをベースに,よく大吉が一人でゆっくり歩いているときにかかる曲
31:風来坊笠をベースに,冒頭でよく半次が1人で歩きながら『旦那を見つけて相談屋稼業に身を入れさせなきゃ』などと思案するときにかかる曲. 木琴?が小気味良く響いている曲.
32:オープニングで『空は青空,楽しじゃないか,天下太平旅を行く...』のナレーションのバックにかかる曲
33:エンディングテーマ
34:勘兵衛達が立ち回りをするときにかかる曲
35:貧乏神が一行を陰から見送り,貧乏ノートに総括を記入するときの曲




5 今はもう入手困難な、主題歌・挿入歌・当時のレコード情報 


「月影・・」主題歌 クラウンCW359
A面:北島三郎さん「浪人独り旅」  B面:大川ひろみさんの「あと追い笠」(こちらは月影に関係なし)
作詞は結束信二さん、作曲は阿部皓哉さん

’07年11月に発売された「素浪人月影兵庫 オリジナルサウンドトラック」には、月影兵庫の主題歌(刀の音も入ったOPのまま!)、物語の導入部から、豊富な劇中のコミカルなシーン、悲しいシーン、クモの出るシーン、真剣勝負のシーン、予告、そして最後は、劇中に使われていた品川さんの「一本どっこ」フルバージョンと、月影兵庫(主に第二シリーズ)の曲がもり沢山!・・・なんですが、残念ながら廃盤に・・・。復活しないかなー。

「浪人独り旅」は、’70年代後半ごろ発売された、東映製作のテレビ番組主題歌のカセットテープにも、実際に番組で使われたのとは違うバージョンのインストルメンタルで入っていたらしい。(詳しくはプロフィール思い出ばなし3「もうひとつの「浪人独り旅」

「月影・・」の第二シリーズ初期の挿入歌 クラウンレコードCW533
A面:品川隆二さん/北城弓子さん「居酒屋小唄」
B面:品川隆二さん「一本どっこの唄」
両方とも作詞は結束信二さん。濃い黄色のジャケットに半次姿の顔の白黒のアップ、下方に小さく北城さんの写真。

特別あつらえのお話 朝日ソノラマMー100 
歌やオープニングなし。森田新さんの書き下ろしドラマ「危険な道づれ」
そっくりなイラスト。名場面の写真入り、すごろくゲームがある。
(プロフィール「本で会う」の「懐かしのソノシートの世界」に内容についてのお話、「素浪人ばなし 月影の巻」にあらすじがあります。)


「花山・・」主題歌 クラウンCW906
A面:北島三郎さん「浪人まかり通る」 作詞は結束信二さん
B面:品川隆二さん「風来坊笠」 作詞は、佐々木康さん、作曲はA・Bともに阿部皓哉さん


「天下・・」主題歌・挿入歌 キングBS1645
A面:伊勢功一さんの「ひとり旅」
B面:ボニージャックス・サカモト児童合唱団「夕やけこやけの子守唄」 ともに、作詞は結束信二さん、作曲は小川寛興さん。
ジャケットは中央に近衛さん、左に加茂さん、右に佐々木さんの姿をイラストで描かれたもの。
(「なかなかよいです」と、京さま)

また「ひとり旅」は、「小川寛興のテレビ主題歌」と題した1枚もののLP(B面最後)にも、入っていた。
(他の収曲には「遠山の金さん」「徳川おんな絵巻」)


「いただき勘兵衛・・」の主題歌 ソニーSOLB77
A面:「はみだし野郎の唄」
作曲は、レコードでは秋本薫だが、本編クレジットでは秋元薫
B面:「仙太祭り旅」 
作曲は、レコードでは佐伯一郎だが、本編クレジットでは秋元薫
ともに、すでに歌手デビューされていた目黒祐樹さんの歌。




6 素浪人シリーズを見る!
(現在放送中・予定の最新情報は、表紙の「このちゃん情報」でも随時ご確認くださいませ。)


「素浪人 月影兵庫」を見る!

ついに、東映ビデオより「素浪人 月影兵庫 第一、第二シリーズvol.1〜2」が発売されます!

「素浪人 月影兵庫 第一シリーズ」
(2022年6月22日発売)
「素浪人 月影兵庫 第二シリーズvol.1」(2022年7月13日発売)
「素浪人 月影兵庫 第一シリーズvol.2」
(2022年8月3日発売)


第9話
(再放送では第1話)の、「月は見ていた」は、横浜放送ライブラリーで無料で見ることができる。
横浜へお越しの節は、必見!見たら、感想聞かせてください!

東映チャンネルで放送 (2007年3月〜終了、 2008年12月28日〜終了)
時代劇専門チャンネルで放送 (2010年終了)
時代劇専門チャンネルで放送 (2011年4月〜)

「素浪人 花山大吉」を見る!

ついに、東映ビデオより「素浪人 花山大吉 DVD vol.1〜vol4」が発売されました!

「素浪人 花山大吉 DVD Vol.1」2021年12月8日発売)
(詳細)
もしかすると素浪人月影兵庫の最終回終了後に流れたと言われていた(たしかキンちゃんさまからの情報だと思いますが)素浪人花山大吉の番組宣伝は,残念ながら収録されていませんでした. 
しかし合計6枚のDVDの表面には毎回異なる1シーンが描かれており,なんか嬉しくなりました. 
またブックレットには石橋春海さんという方の解説が4ページ半,第1〜26話のちょっとしたあらすじが写真入りで7ページ,あと各場面の写真が2ページ(16写真)などとなっていました.(2021年12月8日 相談屋さま談)
「素浪人 花山大吉 DVD Vol.2」(2022年1月12日発売)
「素浪人 花山大吉 DVD Vol.3」(2022年2月9日発売)
「素浪人 花山大吉 DVD Vol.4」(2022年3月9日発売)
(詳細)
・本日3/8『素浪人花山大吉 コレクターズDVD Vol.4』が到着しました. Vol.3と合わせて品川體さんのスペシャルインタビューが掲載されています. 今までまったく知らなかったのですが,品川體さんの『りゅう』の字が,
×:隆
〇:驕@(『生』の字の上に『一』が存在する)
『驕xの字が正しいようです. 品川さんの話では『(姓名判断からすると)画数が足りないということで,画数が一角多い「驕vにしたんです。こざとへんに久しい,一本,生まれる,と書くんです。』だそうです.(素浪人花山大吉コレクターズDVD Vol.4の解説書より)
ちなみに解説書には, ・撮影風景スナップ写真  ・品川さんの現在のお姿  ・品川さんとご一緒にご長男の元嗣さんのお話
なども掲載されています. 素浪人ファンならぜひ購入したいのではないでしょうか?(2022年3月8日 相談屋さま談)
・ちなみに品川體さんの『品川』の話も解説書でご本人が述べられています. 品川體の品川は京浜東北線から取られたのは本当の話でしょうか?という問いに対して,
品川さん:『あ,あれは違いますね』
と明確に否定しておられます. 品川さんの尊敬していた当時のスター・宇佐美淳さんが松竹時代に,ある作品の主役になり,その役名が品川隆太郎で,品川さんは宇佐美さんもその役も凄くいいなと思い,宇佐美さんに許可を得てそれの変形の品川體を芸名にしたそうです. 京浜東北線の話は,先に品川さんありきで,そこからこじつけて,後からできたお話だそうです.(素浪人花山大吉コレクターズDVD Vol.4解説書より)(2022年3月13日 相談屋さま談)



東映チャンネルで放送 (2004年2月終了)
東映チャンネルで放送 (2005年4月17日〜2006年4月 終了)
時代劇専門チャンネルで放送 (2009年1月19日〜終了)
時代劇専門チャンネルで放送 (2010年1月〜終了)
時代劇専門チャンネルで放送 (2015年9月〜)


「いただき勘兵衛旅を行く」を見る!

東映チャンネルで放送 (2004年2月〜5月 終了)
東映チャンネルで放送 (2006年4月より 終了)
時代劇専門チャンネルで放送 (2012年5月1〜6月)



参考資料

「蔵出し絶品TV時代劇」 近藤ゆたか フィルムアート社
「実録 テレビ時代劇史 チャンバラクロニクル1953〜1998」 能村庸一 東京新聞出版局
「青春の日だまり 私の映画・テレビ熱中記」 逢坂剛 講談社
「生きているヒーローたち東映TV30年」 講談社ヒットブックス (岡野さまより)
掲示板より・岡野さま、ZAPOさま、右京大作さま、まもる(ま〜)さま、都三十郎さま、相談屋さま、三四郎さま、京さま、キンちゃんさま
ロイさま、とーしろーさま、鈴雪さま、トプ・ガバチョさま、みよしさんさま、白鳩さま





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