素浪人シリーズigaiいろいろ このちゃんのテレビ出演番組は、もち「素浪人シリーズ」だけじゃない。
掲示板でいただいた「素浪人シリーズ」以外のTV情報
素浪人じゃないころ
「素浪人シリーズ」のDVD・ビデオ復刻 同サントラCD ソノシート TV版「柳生武芸帳」DVD化を「たのみこむ」(byタンバリンマン様)
●「素浪人月影兵庫(’07年3月〜12月 於:東映ch)」の次回放送時に1話でも多くの欠番を!と願い、「兵庫よ、すべてを見たかった!



「柳生武芸帳」(TV版)
焼酎を吹きかけるシーンと、布団に寝ている十兵衛が目をつぶったまま敵忍者の手裏剣(小柄だったかな?)を、半分抜いた刀で受け、何事もなかったようにまた眠るシーンぐらいしか覚えてません。(子供心に、すごいなあ、でもどうして起きてやっつけないんだろう?・・・なんて思っていました。)(トミーさま 2003年1月27日)

ウロ覚えながら、「柳生武芸帳」のこのちゃん十兵衛が「あたら将来有望な剣士を無駄死にさせとうはない」ってセリフや、市川歌右衛門さんに悪役として斬られるときに「わしはおぬしの剣に負けたのではないぞ、人間に負けたのだ・・・」って言って斃れるシーンがとても印象に残っており、このちゃん=「ヒューマン剣士」の図式が脳ミソにへばりついております。(トミーさま 2003年1月26日)

相手の武士をミネ打ちでブッ倒しといて、「おぬしは今後、わしをも上回る剣士になるであろう、修行に励むがよい」とかなんとか言って、深編笠を小脇にかかえ、また颯爽と旅立つ・・・・・・かっくいぃぃぃぃ!!!ヒューマン!!!!!もう一度観たいっ!!!!(トミーさま 2003年1月19日)

<当時の番組紹介>
〜五味康祐の「柳生武芸帳」が一時間テレビ映画で今夜(9:30)からNETテレビに登場する。これで同局の放送する一時間もの国産テレビ映画は七本となり、うち「忍びの者」(金曜夜8:00)「六人の隠密」(火曜夜8:00)についで三本が時代劇ものとなった。〜
柳生一族に伝わる三巻
(←原文のまま)の”柳生武芸帳”は天下の情勢に関わる秘密を秘めたものだけに、それをめぐって忍者や武芸者がいろいろと暗躍する。
原作は武芸帳を死守する柳生但馬守をはじめ、長男の十兵衛三厳、二男の友規、三男の又十郎ら柳生一族の権謀術策を焦点に描いているが、テレビ映画化に当たっては、片目の剣豪・十兵衛三厳の活躍を中心に描いていく。
「柳生武芸帳」は今まで何回も映画化されているが、その最初は昭和32年。(中略)その後、昭和36年にニュー東映発足と同時に、こんどのテレビ映画と同じ近衛十四郎・主演の「片目の十兵衛シリーズ」(結束信二・脚本)が誕生、近衛は、4年間に10本の十兵衛シリーズに主演、近衛十四郎の”十兵衛剣法”が人気を呼んだ。
近衛十四郎が連続テレビ映画の主役を務めるのは、もちろんこれが初めて。つぶれた片目の上に刀の鍔で眼帯という、おなじみのスタイルで登場、すでに50に近い年(大正5年生まれ←原文のまま)とは思えない豪快な太刀さばきをみせる。近衛は、「柳生武芸帳シリーズは私のライフワークともいうべき作品です。1時間の番組で、毎回ヤマ場となる殺陣を工夫しなければならないのには苦労してます」と言っている。(十兵衛の恰好で構えるこのちゃんの写真に「刀の鍔の眼帯、名刀備前長船を構えて立つ柳生十兵衛(近衛十四郎)」)
(毎日新聞夕刊 S40年1月10日(日曜) 「柳生一族の権謀術策 近衛十四郎の”十兵衛剣法”」より)

オープニング
十兵衛の顔のアップで始まり、続く。後ろから全身、こちらを向く。刀が映り、構えている十兵衛の上半身で、「柳生武芸帳」のタイトル。
ここを見ただけで、しびれるぞ〜!!

CMの後
目をむき歯を食いしばった十兵衛の顔のアップ写真。(こ、こわい)

「柳生武芸帳」(第1話) 

<スタッフ> 企画:宮川輝水・上月信二 原作:五味康祐(新潮社刊) 脚本:結束信二 撮影:柾木兵一 録音:矢部吉三 
照明:谷川忠雄 音楽阿部皓哉 美術:角井博 編集:細谷修三 衣装:上野徳三郎 美粧:林三郎 装飾:甲田豊 結髪:河野節子
助監督:高見育男 擬斗:谷俊夫 記録:加賀友子 進行主任:秋田実 監督:小野登 制作:NET、東映京都テレビ・プロ

<出演> 近衛十四郎 原健策 御影京子 嶋田景一郎 北竜二 北村栄三 香川良介 阿波地大輔 相原昇 小田真士 冨久井一朗 唐沢民賢 川路誠 丘路千 畑中伶一  

江戸の柳生屋敷に忍者が忍び込む。狙いは、柳生武芸帳・水月の巻(訂正thanks 相談屋さま)らしい。
そうなると、柳生の里にあるもう一巻・浮舟の巻も危ないと、十兵衛は、父・但馬守の命を受けて大和へ向かう。
懸念した通り、その柳生館にも忍者が忍び込み、十兵衛の妹・於季は、かねての父の言いつけ通り、浮舟の巻を携え江戸へ向かうが、途中、再び襲われ、浮舟の巻は、疋田陰流・山田浮月斉の手に落ちる。
しかし、忍者の流れをくむ疋田陰流が柳生新陰流にうらみがあるとは思えない。何者かバックに黒幕がいるに違いないと、十兵衛は睨む。
江戸に戻った十兵衛に、父・但馬守は、武芸帳の秘密を語る。
武芸帳は、まだ、豊臣の残党が巻き返しを計る不穏な家康公の時代、十兵衛の祖父・石舟斎が、自ら隠密となり、諸国の大名公家の様子を探り、徳川家に対する謀反の連判状を筆頭となって集めたものだった。そのため、幕府は適切な処置を行うことができ、徳川家は安泰した。
柳生に代わり天下の正道の剣として疋田陰流の再興を狙う浮月斎の裏には、その武芸帳の秘密を今、公にして、老中・松平伊豆守を失脚させ幕府の実権を握ろうとする土井大炊頭
(訂正thanks 中村半次郎さま)がいた。大炊頭は、上様に、謀反の証拠であるという浮舟の巻を手に入れたことを報告するが、上様は、但馬守を信じ、但馬守に2巻の武芸帳を揃えて自分の前に持参せよと思いやり、その場は不問となる。
水月の巻を求めて、浮月斉は、十兵衛に天明ヶ原で決闘を挑む。
十兵衛は、見事、浮月斉を倒し、大炊頭の悪巧みは上様の前に明らかになり、武芸帳2巻は無事、柳生の手の元に戻った。
<見どころ>キャストに、映画「柳生武芸帳」でおなじみの俳優さんがおおいので、すぐにお話に入っていける。TV版とはいえ、大和へ移動中の十兵衛を襲ってくる敵の撮り方(ハンディーカメラ?)や、アップの多用(←これ嬉しい!)など斬新で、作り手の意気込みが感じられ、映画と遜色ない。見応えあり。もちろん、十兵衛の殺陣はたくさん!白黒の光と陰が美しい。↓で監督がいわれているように、このちゃんを魅せる点では、素浪人シリーズより上かも。十兵衛の表情がいい。このちゃんかっこいい!惚れ直す!願わくば、続きが見たい〜!!小野監督(「映画の殺陣、テレビの殺陣」キッド・アイラック・ホール会報9)によると、TV版はアットホームな中で撮りたいと、このちゃんが小野監督を指名、キャメラも柾木兵一さんで、それまでの撮り方と違った撮り方にしようと、強調のアップも撮った。
このちゃんは「俺は今やっと十兵衛らしくなってきた」と。「小野ちゃんは無駄飯食ってなかったな」と言われて嬉しかったそうだ。
素浪人シリーズはシャシンをみてもらうものだったのに対し、武芸帳は近衛十四郎を見せるシャシンだった。
このちゃんと監督は大都の頃からのつきあいだが、二人の考えたことが一致したのがこの「柳生武芸帳」だった。
朝10時から夕方4時半まで125カット立ち回りをとったときは、「小野ちゃん。俺を殺す気か」と怒鳴った。冗談半分、(終わって)ホッとしたの半分だったろう。 「武芸帳」のころからおそらく糖尿病にかかっていただろうが、表に出す人ではなかった。





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